三軒茶屋の喫煙所/カレーパン
私は暖かい午後の日差しを受けながら三軒茶屋駅前の喫煙所で座り込んでアメリカンスピリットを吸っていた。昼過ぎの打ち合わせも終わり、夕方の打ち合わせまで何をしようかな、お腹も空いたしラーメンでもどうかな、でも時刻は午後3時、美味しいラーメン屋さんは仕込みの時間帯だ。こういう時間帯にやっているラーメン屋さんは隙間産業、美味しくないんじゃないかな、などと思っていた。
すると目の前におばさんが立った。タバコを吸っている。その手にはビニール袋を持っていて、ビニール袋には数十個のカレーパンがはいっている。
私は、きた、と思った。
カレーパン星人だ。
髪の毛も茶色くてボリュームがあるおばさんで、どこかエスニックなペイズリーのワンピースは、インドカレーを想起させる。私はカレーパンを買いに西友へ向かうことにした。